院長ブログ
2020年5月16日 土曜日
唾液中のウイルス抗原検査への期待
唾液による新型コロナウイルスPCR検査が5月中にも認可される模様です。
唾液検査は飛沫感染の恐れがなく、どこでも採取することができるという利点があります。
インフルエンザウイルスも唾液中に存在し、唾液で検査することができます。
韓国からの報告によると、鼻咽頭ぬぐい液または唾液でA型インフルエンザウイルスPCR陽性と診断された120名の内訳は、鼻咽頭ぬぐい液のみの陽性者が18名、唾液のみの陽性者が7名、両者共に陽性者が95名でした。すなわち、唾液のみで陽性になる場合もありますが、鼻咽頭ぬぐい液の陽性率が113/120(94.2%)、唾液の陽性率が102/120(85.0%)で、唾液の方が検出率が低いという結果でした。
この120名の迅速キットによるインフルエンザ抗原陽性率は、最も成績が良かったキットで、鼻咽頭ぬぐい液のみの陽性者が34名、唾液のみの陽性者が16名、両者共に陽性者が55名で、鼻咽頭ぬぐい液の陽性率が89/120(74.2%)、唾液の陽性率が71/120(59.2%)で、やはり唾液の方が検出率が低いという結果でした。
国内のインフルエンザキットの感度は約95%程度でこの報告より約20%高いので、唾液での検出率ももう少し高くなるのではないかと思われます。また、ドライケム(FUJIFILM)を用いればさらに感度を上げられます。
インフルエンザ抗原だけでなく、新型コロナウイルス抗原も迅速キットで検査できるようになりました。しかし、いずれも鼻に綿棒を突っ込んで鼻粘液を採取しますので、飛沫感染の恐れがあり、クリニックで行うのは困難です。
世界の頭脳が結集して新型コロナウイルスと戦っています。
唾液でのウイルス抗原検査法が進歩し、今年の冬までに、図のような検査体制になればいいなと期待しています。
唾液検査は飛沫感染の恐れがなく、どこでも採取することができるという利点があります。
インフルエンザウイルスも唾液中に存在し、唾液で検査することができます。
韓国からの報告によると、鼻咽頭ぬぐい液または唾液でA型インフルエンザウイルスPCR陽性と診断された120名の内訳は、鼻咽頭ぬぐい液のみの陽性者が18名、唾液のみの陽性者が7名、両者共に陽性者が95名でした。すなわち、唾液のみで陽性になる場合もありますが、鼻咽頭ぬぐい液の陽性率が113/120(94.2%)、唾液の陽性率が102/120(85.0%)で、唾液の方が検出率が低いという結果でした。
この120名の迅速キットによるインフルエンザ抗原陽性率は、最も成績が良かったキットで、鼻咽頭ぬぐい液のみの陽性者が34名、唾液のみの陽性者が16名、両者共に陽性者が55名で、鼻咽頭ぬぐい液の陽性率が89/120(74.2%)、唾液の陽性率が71/120(59.2%)で、やはり唾液の方が検出率が低いという結果でした。
国内のインフルエンザキットの感度は約95%程度でこの報告より約20%高いので、唾液での検出率ももう少し高くなるのではないかと思われます。また、ドライケム(FUJIFILM)を用いればさらに感度を上げられます。
インフルエンザ抗原だけでなく、新型コロナウイルス抗原も迅速キットで検査できるようになりました。しかし、いずれも鼻に綿棒を突っ込んで鼻粘液を採取しますので、飛沫感染の恐れがあり、クリニックで行うのは困難です。
世界の頭脳が結集して新型コロナウイルスと戦っています。
唾液でのウイルス抗原検査法が進歩し、今年の冬までに、図のような検査体制になればいいなと期待しています。