人によって老化のスピードが違うのはなぜですか?

人は何歳まで生きることができるのでしょうか?これまでに最も長生きした人はフランス人女性のカルマンさんで、122歳という高齢でした。ヒトの寿命はあらかじめ遺伝子にプログラムされており、完璧なプログラム通りに生きられれば、ヒトの寿命は120歳位と考えられています。しかし、老化のスピードは人それぞれ違います。それは、ライフスタイルによって、遺伝子や細胞の受ける酸化ストレスが変わり、寿命に影響を与える長寿遺伝子の働きが変化するからです。
ヒトは酸素を取り込んで呼吸をし、ミトコンドリアで生命活動に必要なエネルギーを産生しますが、同時に毒性の強い活性酸素を発生します。活性酸素には強い酸化作用があり、遺伝子や細胞に障害を与えます。活性酸素やフリーラジカルの酸化作用がからだに与えるダメージを酸化ストレスと言いますが、からだには,酸化ストレスに対する防御機能(抗酸化能)が備わっているため、酸化ストレスと抗酸化能のバランスがとれていると障害は起こりません。しかし、酸化ストレスと抗酸化能のバランスがこわれ、酸化ストレスが過剰になると、脂質や蛋白質や遺伝子が損傷を受け、細胞膜に有害な過酸化脂質が蓄積し、がんや生活習慣病などの多くの病気の原因となるのです。
過剰な酸化ストレスを発生させる原因には、ミトコンドリアで発生する活性酸素以外に、タバコ、アルコール、放射線、紫外線、大気汚染、重金属、食品添加物、肉体的・精神的ストレスなどによって発生するフリーラジカルがあります。ヒトはさまざまな酸化ストレスを受けながら生きていきますが、抗酸化能は加齢とともに低下していきます。酸化ストレスが蓄積されていくことにより老化のスピードが加速されていくのです。
ヒトには長寿に関係する遺伝子が30個くらいあるだろうと言われています。ある遺伝子が働いたり働かなかったりすることで、寿命が変わるのです。なかでも長寿遺伝子として注目されているのはサーチュインという遺伝子で、サーチュインは、老化や寿命にかかわるほとんどすべての反応経路をコントロールしている司令塔と考えられています。サーチュインは、ミトコンドリア機能、インスリン伝達、細胞分裂回数(テロメア)、細胞死(アポトーシス)などに影響を与えます。サーチュインは、生活習慣によって、目覚めたり(オンになったり)、目覚めなかったり(オフになったり)します。人によって老化のスピードが異なるのは、サーチュインの目覚め方が違うからです。サーチュインがオンになると老化のスピードが遅くなるのです。
老化のスピードを遅くして健康長寿を目指すには、酸化ストレスを減らし、抗酸化能を高め、長寿遺伝子をオンにするようなライフスタイルが重要だといえるでしょう。
老化度(若さ度)はどうすれば分かりますか?
- 睡眠を十分にとり、ごきげんな毎日を送りましょう。よく噛み、腹7分を心がけましょう。何事もほどほどに。
- 糖化と酸化を防ぐ食事が大切です。GI値の低い食品、カラフルな野菜、良質な蛋白質、からだに良い油をとりましょう。
- 毎日こつこつと体を動かしましょう。筋肉を鍛え、関節を柔軟にし、若々しい体を保ちましょう。
- サプリメントで足りない栄養を補給し、からだの機能を高めましょう。
- 若返りホルモンを補充し、元気ではつらつとした毎日を送りましょう。
- 誰もが無理なく簡単に行える方法で、健康増進・健康長寿を実現しましょう。
- 有害ミネラルを体から除去し、血管の老化を防ぎましょう。
- 高濃度ビタミンC点滴療法とは、通常の摂取量よりもはるかに大量のビタミンCを点滴投与することにより、正常な細胞にはほとんどダメージを与えず、がん細胞だけを死滅させる治療法です。30年以上の歴史があり、副作用の非常に少ないからだに優しいがん治療法として注目を集めています。
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